抄録
電磁鋼板は現在、発電機やモーターの鉄心など様々なものに用いられている。この材料の中でも、けい素含有量6.5wt%の高けい素鋼板は、最大透磁率が高い、ヒステリシス損失が小さい、電気抵抗が鉄の約10倍であり、透磁率・鉄損・騒音の点で高性能である。この材料の製造法として、液体急冷法を用いることで、短時間で大量の薄帯やワイヤーを得ることが可能となり生産性の向上が期待できる。しかしこの加工法では製法上薄帯に波打ちや割れなどの形状不良が生じやすく、特性が悪化してしまう。そこで本論文では、磁気特性及び機械的特性両方を向上することができる作製条件や熱処理条件を検討した結果について報告する。