抄録
近年,環境意識の高まりや,ガソリン価格の高騰,環境規制強化の影響などから,省エネ志向が高まり,ハイブリット自動車等の次世代自動車や,エアコン・洗濯機等の民生機器の省エネに注目が集まっている。しかし,これらに使用されている永久磁石同期電動機には,大量のレアアースが含まれている。そのため,同期電動機としては、高効率制御が可能でありながら,永久磁石の使用量が少ないものが今後は求められる.
そこで、本研究では,同期電動機の中でも永久磁石を使用せず,逆起電力の発生がないため高速運転が可能である等の利点があり,今後普及していく可能性が高いと考えられる同期リラクタンスモータ(SynRM)の高効率制御の実現を目指す.