抄録
エネルギー有効活用の観点から,環境から得られる温度差をエネルギー源として発電を行う熱電発電が着目されている。しかし熱電素子の特性を最大限に利用するにはMPPT制御を行う必要があり,従来の山登り法や温度検出方式では複数個のセンサが必要であった。著者らは先に,昇圧チョッパを用いた熱電発電システムの線形解析に状態平均化法を用いることで,単一のセンサのみで熱電素子の出力推定を行い,また熱電素子の内部抵抗特性を利用することで電力の演算をすることなくMPPT制御が実現できることをシミュレーションにより明らかにしてきた。本論文では,提案手法の有効性を実機にて確認したので報告する。