抄録
共振系の軸ねじり振動は,圧延システム,ロボット,タービン・発電機系などにおいて問題となっている。我々は,制御器設計の高速化と高次の共振系の検証を行っており,係数図法により設計した2~4慣性系の振動抑制制御器を提案してきた。そこで本研究では,より高次なモデルである5慣性系及び6慣性系に対し,速度制御にm-PI-PD制御器,電流制御にPI制御器を適用することを提案する。また,各制御器ゲインの設計には,係数図法を用い,係数図の形状と安定度が望ましいものとなるゲインを決定する。ここで望ましいものとなるゲインの選定にグループ化した突然変異型PSOを適用して,シミュレーションにて有効性を確認したので報告する。