抄録
液体水素移送に関して、常電導かご型誘導モータがポンプ駆動用として試作されたが、多大な損失が発生した。一方、かご型回転子巻線の超電導化により、損失の大幅な低減が実験的に確認されている。更に固定子巻線の超電導化することで、更なる損失低減が可能となる。本研究では、MgB2超電導線材を用いた固定子巻線構造を検討した。従来構造ではMgB2線による製作が困難なため、レーストラック型要素コイルの組合せによる巻線構造を提案した。またギャップ磁束分布の数値解析の後、MgB2線を用いて要素コイルを製作し、その健全性を確認した。次に12個の要素コイルを結線した3相4極の固定子巻線を構成し、MgB2回転子を用いた無負荷試験、負荷試験を行った。