胆道
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原著
当院における90歳以上の超高齢者の総胆管結石症に対する内視鏡治療の現状
杉山 元牛島 知之岩佐 雅英永田 克己吉村 壮平斉東 京禄勝本 充中野 昌彦柳 克司
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2025 年 39 巻 5 号 p. 744-750

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抄録

当院における90歳以上の超高齢者の総胆管結石症49例に対する内視鏡治療の現状について報告する.男女比は17:32,年齢中央値は92.5歳で最高齢は99歳.未処置乳頭34例での初回胆管挿管成功率は85.3%,全症例で乳頭処置は51回(EPLBD23回,EST22回等),胆道処置は69回(結石除去術53回,EBS16回)施行した.最終的に完全結石除去率は77.6%(38例),12.2%(6例)がEBSとなった.偶発症は27.8%,2例の死亡例を経験した.身体的理由で腹臥位が困難な5例は左側臥位で処置を施行した.超高齢者では様々な背景を持つ症例が多く,予期せぬ偶発症が起き重篤な経過を辿ることがある.また無症候性胆管結石に対する治療方針は確立しているとは言い難く,十分なインフォームド・コンセントの上,症例に応じより慎重に対応する必要がある.

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