抄録
自由度の高い導波路実装手法であるペン描画法を用いて、光ファイバー上に光回路を3次元的に構築する可能性を見出した。直径240μmの光ファイバーコア上に、直線・曲線導波路の組み合わせやスパイラル導波路など、複雑な導波路を構築して空間センサや実装密度の向上を目的としている。同時に、描画用ニードルの内径をこれまでの60μmから20μmに変更し、導波路幅を大幅な縮小して光学特性の改善を行い、レーザースペクトル幅の狭帯域化にも成功した。光ファイバーはコア部分が励起光の供給源をかねるため導光系を自由度の高い方法で集積したコンパクトなシステムの実現が期待できる.