抄録
組合せゲーム理論における温度決定手法の一つに Temperature Discovery Search(TDS) がある.TDS ではミニマックス探索を行って局面の温度を求めているが,囲碁の局面は終局へ行き着くまでの手数が多く,ミニマックス探索を行うことが難しい.そこで本研究では,シミュレーションに基づく探索法を用いることで近似的にミニマックス木を求め,ミニマックス探索に近い探索を行うことを可能にし,TDS を囲碁に適用する手法を提案する.シミュレーションに基づく TDS を用いていくつかの囲碁の部分局面に対して温度を求め,本手法の精度を実験的に検証した.