抄録
現代の組込み製品の開発サイクルの短期化において、開発効率の向上が必要とされている。そこでプログラミング言語に注目し、効率化を図った。プログラミング言語Rubyは簡単な記述やC言語を活用できるため開発効率の良い言語として注目されている。しかしRubyはインタプリタ型の言語であるため、メモリなどの資源が限られている組込みの分野においては問題があった。そこでRubyを組込み向けに軽量化した軽量Ruby(通称mruby)が開発された。mrubyはRubyをコンパイルしてVM上で動作させることによってメモリ使用量の削減や実行速度の向上が可能となっている。本研究では組込みにおけるmrubyもといRubyの可能性に関して検証を行なっている。