抄録
真空トリガギャップ(TVG)は大電流制御用スイッチの一つであり、耐電圧性や電流遮断特性に優れている。本研究では、両主電極にネオジウム磁石を組み込んだトリガ電極をもつダブルTVGを用い、ギャップ間に磁界を印加することで電流遮断特性を向上させ、正弦波半波の高電圧大電流パルスを形成する。ギャップ間に発生させる磁界は、引き合う磁界(順磁界)、反発する磁界(逆磁界)、ネオジウムなし(磁界なし)の3種類である。印加電圧およびインダクタンスをパラメータに、電流遮断特性に及ぼす磁界の影響について実験的に調査し、プラズマ応用機器の駆動源やレーザの発生源として利用することを目的としている。