抄録
携帯電話や無線LAN等の無線通信が壁や窓から影響を受けることに着目し、これらが原因で起こる電波伝搬の問題について、実験値およびFVTD法による計算値の比較により解析を行った。モデルは壁面の厚さが異なる場合のモデルでの実験、そして壁面の一部の媒質がコンクリートの場合と一部がガラスの場合のモデルの2つで行った。壁面の厚さを従来のものから薄くした場合、透過する電波が強くなった。また、壁面の一部の媒質がガラスの場合がコンクリートの場合と比較して、建造物の内外問わずコンクリートより高い電界強度を示した。