傾斜地における伝搬損失特性

抄録

我が国は山地が多いので傾斜地にある住宅地も多い．このような傾斜地を携帯電話のマイクロセルでカバーするには傾斜地の伝搬損失補正を精度よく行うことが重要であり，既に補正法（藤谷モデル）の提案が行われている．本稿では，傾斜角度が一定な住宅地を対象に机上検討と実測によりその特性を検討した．検討結果より新たな補正法として等価基地局高による傾斜補正の方法を提案した．しかしながらまだ一つの地域での検討であり，今後は統計的な検討等が必要である．