抄録
携帯で看板を撮影すると,他言語や他表現で翻訳,再表示する視覚的看板翻訳システムの研究を行っている。元々の表示部分のデザインを保持したまま別表示で置き換えることで,看板に関する追加情報を表示させることなく,利用者が看板の解釈を行えるようにする。看板画像は,厳密には撮影する方向に応じて射影歪みが生じる。しかし,看板は,正面から撮影されることが多いため,平行性が保持されたアフィン歪みを仮定する。これにより,射影歪みを考慮する場合より,少ない計算量で看板の見えの歪みに対応する。
本発表では,アフィン歪みに頑強なASIFT特徴量を用いた,看板領域抽出について述べる。