抄録
当研究室では先に、安全性のために大きなギャップが必要とされるリニアモータでも、界磁に希土類永久磁石(PM)を特別な構造で配置することによって大きなエアギャップ磁束密度が得られ、高性能なモータが実現可能である事を報告している。さらに、回転機への適用も視野に入れて、その界磁構造をギャップが小さなモータへ適用した場合について検討している。本稿ではその高磁束密度PMモータのコギングの影響を考慮して、同じ寸法の界磁構造を持つ2極3スロットモデルと8極9スロットモデルを用いて推力特性を検討していく。また、ポールピッチを一定にしてPMの長さと界磁の厚みを変えたモデルでも検討していく。