抄録
全国の橋梁数は約15.5橋にも達する。築年数が50年以上の橋梁は現在では全体の8%であるが、20年後には53%になるとされており、今後は橋梁の保全管理が重要な課題となってくる。本研究では加速度計による実際の振動データを用いてARMAモデルによる解析を行い、従来よりも比較的容易で尚且つ損傷の判断が明確になる診断手法を提案する。診断は次のようにして行う。まず、無傷データ及び損傷データをローパスフィルタに通す。次に、無傷の振動データに対しモデル化を行い、無傷・損傷のデータに対して無傷モデルを適応することでARMAモデルでの残差列を得る。この残差列の合計値や自己相関を比較することで損傷を診断する。