抄録
振動や光,熱,電磁波など,身の回りの小さなエネルギーを回収し活用するエナジーハーベスティング技術が注目されている。本研究では、アンテナで920MHz帯の電磁波を収穫し、昇圧回路に介することで電圧を昇圧・整流して小型のデバイスの駆動などに用いることができるレクテナの開発を目的としている。アンテナは形状を柔軟に変化できるフレキシブルな基板上にコプレーナー給電線路により構成し、単方向性放射特性を持たせた。昇圧回路は並列共振回路とコッククロフトウォルトン回路により構成され、単方向性平面アンテナの裏側に設置し、高周波信号の入力に対して電圧を昇圧し直流成分の出力を得ることが出来た。