抄録
距離マトリクス画像からの直線検出を用いて,日常会話とキーワードとが混在する音声の中からキーワードを検出する手法について検討している.従来法としてキーワードと会話音声との直接的なパターンマッチングである連続DPを想定し,提案手法である距離マトリクス画像からの直線検出に基づく方法との性能比較評価実験を行った.提案手法において距離マトリクス画像における白ピクセルの割合(wr)と直線の幅を制御パラメータとした.その結果白ピクセルの割合が12%程度,出現率が1/200以上の条件においては検出性能90%以上を達成でき,連続DPよりも優れていることを確認した.ただし、直線の幅の制御は性能向上に貢献しないことが分かった.