抄録
本論文では音声認識を使って多くの人に好感を持ってもらえる声である“モテ声”を診断する手法について述べる.我々は”モテ声”というものの基準を定めるために約10名の声を録音し,約20名にどの声に好感を持てるかアンケートを行った.そのアンケート結果に基づき投票数の高い声,低い声の声紋を比較し好感を持ってもらえる特徴を分析した.本手法では2種類の発声を想定しており,男性の「あー」という単調な声と,男女両方の声で「好き」という意味のある言葉を発声した場合の2種類を想定している.それらを分析したデータを元に,自分の声がどのぐらい他者に好感を持ってもらえるかを数値化するアルゴリズムを考案した.