電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成25年度電気関係学会九州支部連合大会(第66回連合大会)講演論文集
セッションID: 09-1A-10
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PID制御によるスピン波自励発振に関する研究
*彭 博浦塚 泰夫大藪 周平陳 寰屹大槻 一紗雄田中 輝光松山 公秀
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抄録
強磁性体により構成されるスピン波導波路はナノスケールへ微細化でき,また,スピンの熱揺動は自励発振動作に利用できるため,マイクロ波発振源が不要となる。本研究では熱エネルギーにより励起されたランダムなスピン状態から固有周波数成分を抽出し,PID制御による安定なスピン波帰還共振動作のシミュレーションを行い,PゲインとIゲインによって安定な自励発振の制御ができることを示した。また,磁性体の温度の上昇に伴って発振周波数は下がり,外部磁界により発振周波数が制御できることを確認した。すなわち,外部磁界を温度による発振特性の影響を補正する機能として利用できることを示した。
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© 2013 電気関係学会九州支部連合大会委員会
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