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大野 雄馬, 坂田 聡, 上田 裕市
セッションID: 01-1A-01
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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我々は発話障碍者の発話支援のため,障碍等により劣化した音声について,話者の個人性を保持したまま明瞭度や音韻性を改善した音声に変換する発話補償システムの開発を行っている.先行研究において,話者の個人性が正規化された構音空間で音声を健常化する手法が提案されたが,この正規化構音空間とホルマント空間とは多対一の写像関係にあるため,正規化構音空間における任意の座標点(h,v)のみからホルマント空間における(F1,F2,F3)へ逆写像する際に誤差を伴う.本稿では,話者の個人性を表現する復元関数を定義し,正規化構音空間の任意の点からホルマントを一意に復元する手法を提案する.
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三代 国将, 坂田 聡, 上田 裕市
セッションID: 01-1A-02
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
フリー
聴覚障碍児の発話訓練を支援するために先に開発された母音色彩表現方式に基づいて,新たな方式として構音状態を可視化してフィードバックに用いる声道形状表示ツールを開発した。さらに,本ツールを用いて,子音構音におけるホルマントの動的特徴を確認するためには,高分解能ホルマント軌跡を推定することが必要である。本稿では,高分解能ホルマント軌跡を用いた構音空間表現能力について説明し,有声破裂音の構音特徴観測に関して報告する。
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山本 恭磨, 坂田 聡, 上田 裕市
セッションID: 01-1A-03
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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正常な発話が困難な構音障碍者の音声診断は,医師や専門家が聴覚判断で主観的に診断を行なっているのが現状である.本研究では,このような障碍音声を客観的に評価するために,音声特徴量の可視化と障碍程度の定量化による診断支援ツールの開発を行なっている.さらに,時間変化に関して,従来より高分解能の音素特徴量を用いることで高解像度の音声画像表現が可能となる.本稿では,それらの高分解能特徴群を組み合わせることで,口蓋裂特有の構音特徴である声門閉鎖音の明確化が可能なことを健常音声との比較において検討する.
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小平 悠馬, 坂田 聡, 上田 裕市
セッションID: 01-1A-04
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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音声はコミュニケーションを行う重要な手段の一つである.ホルマント周波数と呼ばれる音声特徴量は音声知覚において特に重要である.しかしながら難聴や周囲雑音などの影響によりホルマント情報の伝達が阻害されると,音声の明瞭度が低下する.音声明瞭度を向上させる手法として,本研究室ではホルマント周波数とレベル推定に基づくホルマント強調ベースの音声補聴処理方式を提案してきた.しかし,従来の方式では,ある特定の聴力特性下では正確に強調を行うことができない,という問題が生じている.本稿では,この問題を改善するために,処理レベル適正化やホルマント圧縮特性の検証を行うと共に,リアルタイム処理の可能性について検討する.
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戸川 誠司, 坂田 聡, 池田 隆, 上田 祐市
セッションID: 01-1A-05
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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聴覚障碍児の発声訓練として,逆フィルタ制御(Inverse Filter Control)ホルマント推定方式に基づく音声画像を視覚フィードバックをすることで発声能力の向上が見られた.一方,最近の信号処理では,DSPベースの実時間システムによるウェアラブルコンピューティングが可能となっている.先行研究では,DSK6713を使用してホルマント周波数とピッチのリアルタイム推定を可能にした.本稿では,更に小型・高性能であるDSP10001を用いることで,音声画像表示のウェアラブルなフィードバックシステムの構築を目的として,DSP上に実装する音声分析アルゴリズムの高速化手法について述べる.
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酒井 貴弘, 坂田 聡, 上田 裕市
セッションID: 01-1A-06
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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歌唱能力に影響を与える音響特徴量において重要なものにピッチがある。ピッチはさらに、歌の音階に追従する音高成分と、ビブラートやピッチのオーバーシュートやアンダーシュートなどの歌声特徴成分、微細変動成分からなると考えられる。ピッチをもとに歌唱能力を評価する場合は、音高成分が最も重要であると考えられる。そこで本研究ではピッチの微細変化に対しては平滑化作用を持ち、急峻変化に対しては追従する特性を持つ非線形フィルタを適用しピッチの音高成分と歌声特徴成分、微細変動成分の分離を目的とする。
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松田 祐亮, 伊藤 大輔, 緒方 公一
セッションID: 01-1A-07
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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著者らの研究室では,データグローブによる音響管生成を介した母音合成システムの開発を行っている。先に,音響管を生成する指の動作について2種の方法を提案し,3本の指で音響管を生成する方法の有効性を報告した。本稿では,指の動きの練習の効果について取り扱い,システムの可能性について検討する。
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井上 衆人, 伊藤 拓哉, 正尺 宏樹, 緒方 公一
セッションID: 01-1A-08
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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先に,視線インタフェースと声道形状マッピングインタフェースを組み合わせることで,視線操作による母音合成システムへの応用展開の可能性について報告した。本稿では,その実現に向けて,両インタフェースをソケット通信で接続してシステムを構成し,その有効性について検討した。
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田中 裕人, 屏 貴文, 水町 光徳, 中藤 良久
セッションID: 01-1A-09
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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喉頭摘出者は電気式人工喉頭(以下電気喉頭)を用いて発声しているが、電気喉頭の直接音が雑音となるという問題と、音声が不明瞭であるという問題がある。 本研究では、電気喉頭音声を拡声する際に、体のどの部分で収録したら良いか検討した。耳孔内マイク、骨伝導マイク、咽喉マイクを用いて収録した結果、耳孔内マイクで収録した電気喉頭音声が最もSNRが改善されることが分かった。一方、電気喉頭に使用される振動体に替えて、様々な音源を振動スピーカで再生する方法を用いた場合の音質比較を行った。音源として方形波、ノコギリ波、理想的な声帯振動とされるRosenberg波などを用いた結果、Rosenberg波の音が、低域において改善されることが分かった。
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金井田 早紀, 永井 秀利, 中村 貞吾
セッションID: 01-1A-10
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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我々は,声を出さずに発声された内容を口唇周辺の表面筋電信号に基づいて認識する研究を行っている.従来の研究では,計測対象筋の筋電信号強度が最初に閾値を超える時間の差に基づいて,孤立音における両唇音の有無を比較的良好に判別することができた.しかし連続黙声中では,直前の発声の影響等により,従来手法そのままの適用は難しい.信号強度以外の特徴から筋活動推移を捉えるために我々は提案した手法としては,ウェーブレット係数の重心推移法やその応用としての差分推移法がある.本稿では,差分推移に基づいて推定した発声変化位置に対し,従来手法のように時間差で両唇音の特徴を捉えることができるかを調査した結果について述べる.
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山下 優, 姫嶋 将貴, 山内 勝也, 松永 昭一, 岡 三喜男
セッションID: 01-1A-11
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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肺疾患者の肺音には副雑音と呼ばれる異常音が含まれることが多く,副雑音を含んだ異常肺音を検出することで肺疾患者を検出することができる.従来は,心音を考慮せずに健常者の正常肺音と疾患者の異常肺音の統計モデルを学習し異常肺音を検出してきた.しかし,収録された肺音データに心音が含まれる場合には,心音が原因で正常肺音を異常肺音と誤識別する傾向があった.そこで,本稿では,心音の音響モデルを作成し,心音と副雑音を区別することを検討した.心音の音響モデルを用いた結果,正常肺音の識別精度が向上し,心音モデルが有効であることを示した.
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高橋 伸弥, 森元 逞
セッションID: 01-1A-12
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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音声認識に用いる言語モデルは一般に形態素を単位とすることが多い.しかし単語長の短い付属語は誤認識を起こしやすいことや慣用表現などは短い単位で認識するよりも長い単位で認識するほうがよいことから,高頻度な連鎖語は1単語として言語モデルに組み込む手法が提案されている.これらの手法においては言語モデルに組み込む連語をどのように選定するかが重要となる.そこで本研究では,Web日本語Nグラムを用いて計算した連鎖語の単語連接確率により高頻度かつ定型的な表現を選定し,これらを言語モデルに組み込む手法を提案する。日本語話し言葉コーパスの講演音声データ20名分に対する音声認識実験を行い、提案手法の有効性を示す。
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勝瀬 郁代
セッションID: 01-1A-13
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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We developed a system for children who have difficulty correctly pronouncing words due to dysarthria or hearing disorders to practice their pronunciation. The system allows each exercise to be individually tailored to each child’s pronunciation needs. If instructors want to use the system for increasing opportunities for their students to speak, the system allows ambiguous pronunciation. If they want the system to feed back accurate pronunciation to the students, the system evaluates the pronunciation closely and indicates a possible score for the target phoneme.
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橋本 文人, 三浦 元喜
セッションID: 01-1A-14
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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近年、音声合成技術であるボーカロイドやドイツの電子音楽グループのクラフトワークなど、計算機が自動でライブを演出する機会が増えてきている。生身の人間による演出と比較すると、計算機が自動でライブを演出する場合は、リアルタイム性や一体感、持続性などに欠ける印象がある。本研究では、それらの要素を補えるような計算機によるライブの演出を楽しむための1つの手法として、コメント入力により音や映像への干渉を行う「Live Operator -In the Comments-」を提案する。
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平野 秀明, 古川 達也, 福本 尚生, 伊藤 秀昭, 和久屋 寛, 相知 政司
セッションID: 01-1A-15
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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近年,癒しの空間作りの中で水琴窟の音の需要が増加してきている。しかし,水琴窟は高価な上設置場所を確保しなくてはならない。そこで,筆者らは,低コストで気軽に楽しめるPC上での仮想水琴窟の実現を目標に研究を行なってきた。これまでの研究では,装置内で発生した音を把握するための音場解析を行うプログラムの作成,実際に模擬水琴窟を実音計測し,水琴窟の音響的特徴を解析し,音場解析へとフェードバックを行なってきた。本報告では,前回の実音計測で明らかになった水琴窟の水滴落下周期とこれまで考慮していなかっった壺の材質,モデルの周りの空気領域まで考慮に入れ,より実物の水琴窟に近い条件で音場解析を行った。
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今村 泰隆, 梁 時熏, 庄山 正仁
セッションID: 02-1A-01
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
フリー
近年、自然エネルギーを用いた発電方式の開発に伴い、EMS (エネルギー管理システム)という電源システムが注目されている。EMSにおいて、構成上、双方向DC-DCコンバータは中心的な役割を果たしており、その安定性解析が必要不可欠である。著者らはこれまで、この双方向DC-DCコンバータにおいて、理想電圧源と両極性の理想電流源を用いたモデルによる特性解析を提案してきた。しかし、電源システムの安定性を議論する場合、接続機器のインピーダンスを考慮する必要がある。そこで本稿では、接続機器のインピーダンスまで考慮したモデルによる双方向DC-DCコンバータの特性解析を行う。また、その結果が双方向の電力伝送に適応できることを示す。
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施 克威, 富岡 聡, 庄山 正仁
セッションID: 02-1A-02
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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従来のブリッジ付きPFC回路は入力整流ダイオードの導通損が原因で効率が良くないため、ブリッジレスPFC回路が注目さている。しかし、ブリッジレスPFC回路はノイズの点で問題があることも報告さている。ノイズ軽減の対策を行うためにはノイズの発生原因を解明する必要がある。本研究では、入力部のYコンデンサに着目し、四つのPFC回路のノイズ電流の発生原因について検討を行った。
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張 暁チン, 庄山 正仁
セッションID: 02-1A-03
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
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新しいインバータでのノイズ相殺手法を提案する。これは、三相インバータ回路を2つ逆位相でスイッチングし、出力線にインダクタを入れることによってコモンモードノイズ電流を相殺して、コモンモードノイズ電流を低減するものである。従来からのノイズ低減手法と比べるとともに、ノイズ低減のメカニズムをシミュレーションで確認する。
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梶原 一宏, 柴田 裕一郎, 丸田 英徳, 黒川 不二雄, 廣瀬 圭一
セッションID: 02-1A-04
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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本稿では,直流給電システムにおけるDC-DCコンバータに対し,リアルタイムにトランス電流のピーク値を検出できるピーク電流モードを実装することで,優れた過渡特性を得ることが出来たので報告する。
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久米 剛志, 梶原 一宏, 黒川 不二雄
セッションID: 02-1A-05
発行日: 2013/09/13
公開日: 2015/02/13
会議録・要旨集
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本稿では,DC-DCコンバータの負荷の状態に応じて積分ゲインを切り替えることで得られた過渡特性についての報告を行う。
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相良 卓, 黒川 不二雄
セッションID: 02-1A-06
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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本稿では,ディジタル制御方式電流モードDC-DCコンバータの並列運転時において,出力電圧,リアクトル電流の優れたソフトスタート特性が得られたので報告する。
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元村 正志, 丸田 英徳, 黒川 不二雄
セッションID: 02-1A-07
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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本稿では,ニューラルネットワークを用い多段階で逐次的にPID制御の基準値を調節することで、負荷変動時におけるDC-DCコンバータの過渡特性を改善した。この際に優れた過渡特性を得ることができたので報告する。
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桃野 仁嘉, 小浜 輝彦
セッションID: 02-1A-08
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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現在、電子機器用の電源には低電圧、大電流、高効率が求められている。この要求は、複数台の同一電源モジュールを用いた並列電源システムで実現できる。しかし、電流を均等分担した並列システムにおいて軽負荷時に電力変換効率が低下する問題が指摘されている。この問題に対し、稼働モジュール台数の切替制御で対応する。本稿では、異容量モジュールを用いた並列電源システムにおいて最適電流分担率と最適切替点について提案する。
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高下 晴臣, 庄山 正仁, 米澤 遊, 中島 善康
セッションID: 02-1A-09
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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「過渡電流電源回路」はMOS-FET2つ、キャパシタ1つ、インダクタ1つを降圧形コンバータ中に追加にして、ソフトスイッチング動作を行い高圧動作する回路である。この回路は、降圧形コンバータと比較すると、重負荷時の損失を低減できる。一方で、軽負荷には損失が増加するという問題を持つ。本研究では、回路内の4つのスイッチをディジタル制御して、複雑な動作をさせた。このことで、スイッチを適切なタイミングで駆動させ、より損失の少ないソフトスイッチング動作を可能とした。結果として、軽負荷時の損失増加を解決するとともに、重負荷時の損失をさらに低減することを可能とした。
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安部 勇吾, 中司 賢一
セッションID: 02-1A-10
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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非接触式の給電技術であるワイヤレス給電が注目を集めており、特に磁界共鳴型はまだ改良の余地を残している。本研究では送受電用のコイルにプリントコイルを採用した磁界共鳴型のワイヤレス給電システムを提案する。プリントコイルは小型化や薄型化の点で有用である。始めに電磁界シミュレーション(EMpro)により、対向させた1組のプリントコイルの入出力特性を求め、その結果を回路シミュレーション(ADS)に組み込み、システム全体の送電効率を調べた。シミュレーションにより、共振周波数95.5[MHz]においてS11が-32.875[dB]、S21が-1.354[dB]、システム全体の送電効率はおよそ73%という結果が得られた。
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河村 祐輔, 井上 雄貴, 庄山 正仁
セッションID: 02-1A-11
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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近年,ワイヤレス電力伝送技術の研究が,2007年に発表されたMITによる磁界共振方式を契機として盛んになっている.その研究の多くは共振器間のみの効率に注目しているが,実際の応用を考えるとインバータなどの内部抵抗も含めた効率が重要である.本研究では,まず,結合係数が小さいコイルの場合でも共振現象を利用すればLC相殺の原理により伝送電力を増加できることを示す.次に,ワイヤレス電力伝送回路に内部抵抗が存在する場合の総合効率,入出力電力及び共振電圧について検討すると共に,実際に実験を行い理論値と測定値の比較をする.
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井上 雄貴, 河村 祐輔, 庄山 正仁
セッションID: 02-1A-12
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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電磁共振方式は、コイル間の結合係数が低い場合でも、適切なコンデンサを挿入することによって起こる共振による電磁界結合を用いているので電磁誘導方式に比べ、長距離の電力伝送が可能であり位置ずれにも強い。しかし、インバータ回路から任意の波形を出力する際、正弦波を出力するよりも矩形波をを出力するほうがインバータ回路の制御は用意である。そこで、共振回路部に矩形波を入力したとき、出力側の電圧波形や電力にどのような影響を与えるのか解析した。
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米 杲洋, 陳 奎廷, 賈 墨林, 馬場 孝明
セッションID: 02-1A-13
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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人間の行動を簡略化する快適性に加え、安心安全、省エネなどを目的とした住居や家電の知能化に対する関心が高まっている。しかし、その実現には様々な装置の設置が必要であり、手間とコストの点から家庭に普及していない。この問題を解決するため、リレーやマイコンなどを用いた照明設備の消費電力監視、制御を実現するシステムの研究が行われている。これらの研究では、電力監視並びに遠隔制御を同時に実現したものはなく、また停電から復旧後の動作に注目したものも見受けられない。そこで、本研究では停電時への配慮及び、電力監視、遠隔制御を実現する信頼性を有したシステムとして、スマートリレーシステムを提案する。
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熊野 修平, 井上 優良, 近藤 一輝, 荻島 真澄, 清水 暁生, 森山 英明, 深井 澄夫, 石川 洋平
セッションID: 02-1A-14
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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FPGA上にソフトプロセッサを構成し,そこに組み込みOSを導入することで,組み込み機器の制御を容易に実現することができる.現在,MicroBlazeソフトプロセッサとPetaLinuxを用いて7セグメントLEDの駆動制御を行っている.本論文では,実現したシステム,特に,独自に作成した追加ハードウェアを制御する方法について述べる.
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Miyazawa Takeshi, Fukusako Takeshi
セッションID: 03-1A-02
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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A surface wave antenna with a 2-by-2 array of dogbone is proposed for achieving a directional radiation pattern. Based on this research, a surface wave antenna with a 2-by-2 array of dogbone surrounded by circular line is proposed. The direction of the radiation is switched by switching of open and short between the line and each dogbone pair. As a result, directional diversity of a low-profile single antenna is realized. This structure working at 5.8 GHz can be applied for the VICS applications.
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Fukusako Takeshi, Tanogashira Yuta
セッションID: 03-1A-03
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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This paper is devoted to a study on a low-profile vertically polarized surface wave antenna (SWA) using dogbone-pair structure. In our previous research, the main beam of the radiation is directed in the direction which is parallel to the longest arm of the dogbone element. In this talk, the authors will presented some dependence of the beam on the dogbone arragement. As a result, we can disclosed that a 6-by-2 array for the SWA can make the beam parallel to the ground plane and the longest arm.
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Rohadi Erfan, Taguchi Mitsuo
セッションID: 03-1A-04
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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As the multiple input multiple output (MIMO) antenna system, two ultra low profile inverted L antennas located on the rectangular conducting plane is proposed and numerically analyzed. The directive gain of 4.12 dBi and the return loss bandwidth of 3.27% are achieved when the size of conducting plane is 0.45 wavelength by 0.45 wavelength. The results show the weak mutual coupling between two element antennas and its characteristics are promising as MIMO antenna application.
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Lertsakwimarn Kittima, Phongcharoenpanich Chuwong, Fukusako Takeshi
セッションID: 03-1A-05
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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The proposed antenna structure consists of double U-shaped strip structures and a capacitive feeding line to generate circular polarization. From the results, the antenna has the |S11| less than -10 dB and axial ratio less than 3 dB that can cover UHF RFID band in Thailand (920 MHz to 925 MHz). The bidirectional beam is obtained with the maximum gain paralleled to the ground plane of 2.8 dBi at the 920 MHz. The proposed antenna is low-profile, circularly polarized, and the main beam direction is parallel to the ground plane.
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Kuroda Yuhei, Matsunaga Mayumi
セッションID: 03-1A-07
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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The way of reducing the size of cross spiral antenna which radiates circularly polarized waves with simple structure is presented. Adding spiral elements is suggested as the way that helps in reducing the size of a cross spiral antennas as keeping its performance of circularly polarization. We have succeeded in reducing 75% of the size of a cross spiral antenna which have achieved less than 3 dB axial ratios and more than 10 dB return losses.
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Jono Kozo, Fujimoto Takafumi
セッションID: 03-1A-08
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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In authors’ previous studies, a printed rectangular monopole antenna for circular polarization has been proposed. The simulated bandwidth of 3dB-axial ratio with 10dB-return loss is approximately 53%. In order to enhance the bandwidth further, in this paper, a printed monopole antenna installing a slot in a rectangular patch and installing two slits in a ground plane is proposed. The bandwidth of 3dB-axial ratio with 10dB-return loss of the proposed antenna is approximately 90%. The gain at high elevation angle is stable within the frequency range.
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PHAEBUA Kittisak, LERTWIRIYAPRAPA Titipong, PHONGCHAROENPANICH Chuwong
セッションID: 03-1A-09
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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This paper presents an analysis of electromagnetic (EM) wave radiating by the antenna located on a multilayered coated cylinder using an asymptotic solution or called the uniform geometrical theory of diffraction (UTD) together with an approximated surface impedance of multilayered coated cylinder problem. The solution requires the surface impedance value of the multilayered coated cylinder problem. In this work, an approximated surface impedance is obtained from equivalent multilayered flat surface problem with plane wave incidence. The preliminary radiation pattern numerical results will be illustrated.
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Yasumoto Kiyotoshi, Maeda Hiroshi, Jandieri Vakhtang
セッションID: 03-1A-10
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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The post-wall waveguide is inherently a laterally open structure so long as the number of post array layers is finite. A part of the electromagnetic energy may leak out through the gaps between periodic posts, thus resulting in a leakage loss. If the gap length is sufficiently smaller than the half of wavelength and the post-walls are stacked with enough number, the leakage effect may be treated as a small perturbation. In this paper, we shall discuss the perturbation analysis of the leakage loss of the post-wall waveguide by using a model of two-dimensional photonic crystal waveguides.
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Marye Yihenew W., 馬場 匡平, 稲守 翔太, 園田 佳史, 趙 華安
セッションID: 04-1A-01
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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Cooperative wireless communications is an emerging technique of attaining diversity for devices that are incapable of harboring multiple antennae. The procedures involved in cooperation induce reduction in throughput which is against the need for increased data rate of wireless networks. In this paper, CSI based adaptive modulation is applied as an approach to avert throughput loss during cooperation. Comparisons of throughput and outage performances of our approach with AF and DF strategies when implementing adaptive modulation are performed. Simulation results also confirm the improvements.
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Kajiwara Takuya, Nishitani Yuki, Amagasaki Motoki, Iida Masahiro, Kuga ...
セッションID: 04-1A-03
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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In this paper, we propose fault tolerant FPGA architecture. This architecture is possible to avoid failure at the architecture level by preparing spare module in advance. Our architecture is divided in the tile array unit and spare module is prepared for each tile array. When detecting a failure, failure avoidance is performed column by column in the tile array. In this evaluation, we investigated the fault tolerance capabilities of this architecture. As a result, proposed architecture is obtained fault avoidance success rate of about 90% for up to 1% of the total tile fails.
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Fujisawa Kentaro, Zhao Qian, Amagasaki Motoki, Iida Masahiro, Kuga Mor ...
セッションID: 04-1A-04
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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FPGA architecture design and implementation are separated in conventional FPGA development flows. Large amount of HDL codes are written manually after FPGA architecture is determined, which requires high engineering cost. In this paper, we developed a novel routing tool, namely EasyRouter. EasyRouter can perform routing for a target FPGA, and moreover, with the routed information, generates target FPGA HDL files and a bitstream file of user circuit on it with simple templates. With these files, EasyRouter can bridge FPGA design flow and commercial VLSI CADs efficiently.
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Okamoto Takashi, Kuga Morihiro, Amagasaki Motoki, Iida Masahiro, Sueyo ...
セッションID: 04-1A-05
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
会議録・要旨集
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The functional verification period of ASIC takes longer due to the increase of circuit scale.ASIC emulator using FPGAs is one of the fastest verification techniques.FPGA-based ASIC emulator requires a circuit partitioning when emulating a large-scale circuit.And its emulation frequency is remarkably reduced.Currently, there is no commercial FPGA-based emulator which can be implemented the circuit scale of hundreds of millions ASIC gates and exceeds the emulation frequency of 10MHz.This paper proposes the FPGA-based ASIC emulator using high-speed serial communication for data communication between the FPGAs.
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有田 龍之介, 清水 隆広, 吉岡 昌雄, 久保田 弘
セッションID: 05-1A-03
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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本研究ではクリーンルーム中のパーティクルにキセノンフラッシュランプの光を当て、散乱光強度の時間的ゆらぎからパーティクルの情報を検出することを目的としている。散乱光強度の時間的ゆらぎを観測することによって、粒子濃度の低い場所においても正確な粒子濃度を測定できるのではないかと考えている。本研究で検出したパーティクルの正確な粒径はまだわからない。したがってパーティクルの粒径を判別できるように研究を進めていく予定である。
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清水 隆広, 有田 龍之介, 吉岡 昌雄, 久保田 弘
セッションID: 05-1A-04
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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本研究ではクリーンルーム中のパーティクルの可視化を目的としている.また粒径10μ前後の検出を目指している.パーティクルの可視化が行われることで,クリーンルーム内でのパーティクル対策を講じやすくなると考えている.検出方法としては,パーティクルに光をあてることで,パーティクルから発生する散乱をカメラで撮影する.キセノンフラッシュランプを光源として用いることで,1回の照射でパーティクルを広域な範囲で検出できる.本研究の実験系で5μmの粒径を検出できるが,撮影されたデータから何μの粒径であるか,わからない.したがって,撮影されたデータからパーティクルの粒径を区別できるように研究を進めていく予定である.
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尾原 稜司, 丁 昊震, 新里 賢太, 中野 道彦, 末廣 純也
セッションID: 05-1A-05
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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光学的細菌検出法であるフローサイトメトリーやFACS (Fluorescence activated cell sorting) は、高速で高感度かつ蛍光プローブによる選択的検出が可能であるといった特徴を有する。これらの光学的細菌検出法において低濃度の細菌を好感度に検出するためには、シース流等を用いて微細流路内での検出対象の流れを濃縮することが有効である。筆者らは、微細流路内で細菌を効率良く濃縮する方法として、誘電体薄膜によって形成される電界勾配を利用して発生させた負の誘電泳動力を利用する方法を考案した。本研究ではこれを光学的細菌検出に応用し、濃縮による効果を確かめた。
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丁 震昊, 尾原 稜司, 中野 道彦, 末廣 純也
セッションID: 05-1A-06
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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筆者らはこれまでに、迅速かつ簡易な細菌検出法として誘電泳動検出法として誘電泳動現像とインピーダンス計測を組み合わせた細菌検出法であるDEPIM ( Dielectrophoretic Impedance Measurement)法を提案し、研究を進めてきた。本研究では、金コロイドを用いた免疫凝集法とDEPIM法を組み合わせた細菌検出法を提案し、選択的に細菌を検出する可能性を検討した。抗体修飾した金コロイドを介し、免疫反応により、大腸菌凝集体を作製した。そして、大腸菌凝集体溶液をフィルタで濾過し、DEPIMで測定できることが可能であることを確認した。
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森下 功啓
セッションID: 05-1A-07
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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気圧高度とは気圧から計算された高さである。これまで、気圧高度はGPSの測位計算への利用が提案されているが、その観測精度を精密に評価した例はほとんど存在しない。本発表では、気圧高度の精度評価を目的とし、熊本県阿蘇外輪山において実施した実験の結果について報告する。実験では、地上に設置した基準局から水平距離約4,100 m,高低差約270 mの範囲内で気圧高度の観測を行い、RTK GPSを用いて精度を評価した。実験の結果、基準局からの水平距離にほぼ比例した約1 (m/km)の誤差が得られた。GPSによる高さの測位精度が14 m程度であることを考慮すれば、基準局から10 km以内であれば気圧高度はGPS測位計算へ利用可能と考えられる。
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王 小龍, 間瀬 淳, 池地 弘行, 近木 祐一郎, 犬竹 正明, 内野 喜一郎
セッションID: 05-1A-08
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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広帯域のチャープマイクロ波信号(2-10 GHz)で変調されたレーザを用いた、マイクロ波帯域では実現が困難な高空間分解特性を有する合成開口レーダの開発を始めている。今回は、マイクロ波変調レーザシステムの製作とレーザレーダの実証試験について報告する。
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上栗 伸仁, 浜砂 喜裕, 田島 大輔, 迫田 達也, 熊谷 誠治, 福間 眞澄
セッションID: 06-1A-01
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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本研究では、電気二重層キャパシタ(EDLC: Electric double layer capacitor)の性能向上へ大きな影響を与える電極材料である炭素材料を、有機性廃棄物であるコーヒー粕から作製し、高性能で安価なEDLCの開発を行っている。本論文では、コーヒー粕と賦活剤である水酸化カリウム(KOH)を用いて様々な条件下で炭素材料を作製し、比表面積及び細孔径分布より評価した。そして、作製したコーヒー粕由来の炭素材料を分極性電極へ応用し、有機系電解液使用時のCV(Cyclic voltammetry)法における特性評価を行った。その結果、KOH賦活を施したコーヒー粕由来の炭素材料は、優れた性能を持つ事が明らかとなった。
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浜砂 喜裕, 上栗 伸仁, 田島 大輔, 迫田 達也, 熊谷 誠治, 福間 眞澄
セッションID: 06-1A-02
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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本研究は,電気二重層キャパシタ(EDLC: Electric double-layer capacitor)の電極材料である炭素材料を,有機性廃棄物から作製し,高性能で安価なEDLCの開発と有機性廃棄物の有効利用を目的としている。 本論文では,コーヒー粕から薬品賦活法を用いて,高比表面積の炭素材料 (CGCs: Coffee grounds Carbons)を作製した。そして,EDLCの正負電極にCGCsと水蒸気賦活法にて製造された市販活性炭を用いてEDLCを作製し,その静電容量及びレート特性を評価した。その結果,負極側にCGCsを,正極側に市販活性炭を用いることにより,優れた静電容量とレート特性を示すEDLCが得られることが明らかとなった。
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田口 幹雄, 春田 篤二, 籾木 崇, 田島 大輔, 迫田 達也, 湯原 将光, 宇都宮 隆
セッションID: 06-1A-03
発行日: 2013/09/13
公開日: 2016/01/17
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電気二重層キャパシタ(EDLC: Electric double-layer capacitors)は一種の二次電池であり、自動車用の回生エネルギー回収装置として利用されている。EDLCは化学変化を伴わず、イオンの吸着脱離により充放電が進行するため、理論上劣化しないとされている。しかし、過電圧や周囲温度環境により、静電容量の減少や内部抵抗の増大等の劣化が確認されており、劣化因子や劣化メカニズムの解明が求められている。本研究では過電圧条件下でフロート試験を行ったEDLCを解体し、誘導結合プラズマ発光分析装置を用いて電解液の金属元素分析を行った。その結果、印加電圧の増加に伴い静電容量の減少と内部抵抗の増大を確認し、電解液中に存在する一部の金属元素が減少することを明らかにした。
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