抄録
世界の電気エネルギーの約40%が工場や家庭で広く利用されるモータで消費されていることから、高効率モータの開発が対策として最も有効であると考えられてきた。そこで、今後の高効率モータの開発には、モータ鉄心中の磁気現象を十分に理解し、モータのエネルギーの損失の一部である鉄損を低減することが重要である。そこで、本研究では、高磁束密度励磁下におけるモータ鉄心中の磁気現象を明らかにするために、回転機を模擬した、三相誘導電動機モデルコア鉄心中の局所磁気特性分布を測定した。モデルコアの励磁方式は理想的な正弦波励磁と実際に広く利用されるPWMインバータ励磁の場合について比較した。