主催: 電気関係学会九州支部連合会
会議名: 平成25年度 電気関係学会九州支部連合大会
回次: 66
開催地: 熊本大学
開催日: 2013/09/24 - 2013/09/25
音響的(Acoustic Emission: AE)検出法は、電力機器外部に配置した音響的センサを用いて、その内部で生じた部分放電(Partial Discharge: PD)の高感度検出のみならず、その発生位置標定として有望な手法の一つである。20 kHz以上の超音波信号は、その波長が数mm~数10mmであるため、音源の発生位置標定が特に有望である。しかし、AE法の欠点として、超音波信号の減衰が大きい、超音波信号が機器内の複雑な構造に対して複雑な伝搬形態が生じる、などがあげられる。本稿では,油入変圧器におけるAE法でのPD位置標定向上のための予備的検討として、シミュレーションを用いたPD超音波伝搬特性に関する検討を行ったので報告する。