抄録
アクセスポイント(AP)の低消費電力化手法として他の端末(STA)にアクセス禁止区間を設けずに省電力化を図る非予約型スリープ制御方式が提案されている.従来手法では,通信トラヒック量に関わらずスリープ時間は常に固定長である.通信トラヒック量が少ない場合に,APはより多くのスリープ時間を得ることができる.しかし,従来手法ではスリープ時間が固定長であるため,最適なスリープ制御を行うことができない.本報告では,従来手法を基に通信トラヒック量に応じてスリープ時間を変動させる可変非予約型スリープ制御方式を提案する.また、通信トラヒックに対するスリープ率による特性評価を行うことにより,本提案手法の省電力効果改善を示す.