抄録
絶縁体上の沿面火花破壊は、電力システムへ大きな被害を与える。長年、沿面放電は電力機器の絶縁設計のために研究が行われてきた。しかしながら、ストリーマからリーダーへの転移過程とその条件は十分に明らかにされていない。大気中の長ギャップ放電では、ストリーマチャネルのジュール加熱が原因でリーダー放電が発生する解釈がなされている。本研究では、室空気中で沿面放電の気体温度をN2の2nd Positive System Band(0,0)の回転スペクトル強度分布より計測した。その結果、リーダーが発生する気体温度は520[K]まで上昇していることが分かった。また、高感度ICCDカメラを用いた放電発光の観測により、ストリーマからリーダーへの転移過程の放電発光の詳細を明らかにする。