抄録
近年電気・電子機器のEMI測定において、RF帯域の電磁ノイズ増加したことにより、機器の誤動作等が問題になっている。そのため、シールド材やノイズ抑制シート等を用いてノイズの低減が図られている。これらの電磁シールド材の評価方法にはアドバンテスト法やKEC法等があるが、ともに1GHz以下の周波数帯を対象としている。 本論文では、UHF帯(300MHz~3GHz)における簡易的測定法の構築を目的とし、ネットワークアナライザやスペクトラムアナライザなどの計測器の違いや周囲のノイズ環境の違いによるシート状のシールド材を対象とした電磁シールド評価結果への影響を検討した。