抄録
近年、太陽光エネルギーに代表される再生可能エネルギー施設から発生する、高調波による高調波障害の報告が挙げられている。高調波障害の観測のため大規模な電力計測システムの普及が急がれているが、このシステムに使用する電力センサはいまだ研究段階のものが多い。筆者らの研究室では、高調波ならびに、電力状態計測可能な樹脂一体型電力センサを開発しており、今回研究室内に模擬配電線と模擬開閉器を用意し、その内部に樹脂一体型電力センサを配置し計測を行った。本報告では電力センサ内の電圧センサ部の電極の形状を変えることによって変化する電圧特性について述べる。