抄録
3Dフォトグラフィーは汎用性が高い手法であるものの、良い精度で復元を行うには、入力画像のコントラストがはっきりしている必要がある。すなわち夜間や災害現場などの悪条件下における復元には不向きである。より汎用性を高めるため、この入力画像のコントラストに依存する問題の解決を試みる。本研究では3Dフォトグラフィーにおける特徴点検出のコントラスト頑健性を向上させることで改善が可能だと考えた。今回は特にコントラスト非依存の情報である線集中度を用いた画像局所特徴の記述方法を提案し、その可能性について検討する。