抄録
複数のセンサーや駆動部が存在する機器内部では、制御装置が信号線を介して情報管理と制御を行う。例えばコピー機内部では、原稿スキャン、ドラム感光、給紙、転写、排紙など様々な機能が制御装置により連動し動作する。各駆動部、センサーには用途に応じて複数の電源が必要である。ここで各部の情報伝達に用いる信号線を何らかの方法で削減することができればハーネスの削減が可能となる。既に我々は、機器内部のシステムにおいて各機能部が電源装置を経由して接続されている事に着目し、電力線を介して情報伝達する簡便な通信手法を提案した。本稿では、この手法をさらに発展させ、より簡便かつ双方向通信可能な方式について検討した。