抄録
ネットワーク内のホストがボットに感染した場合,他のホストへの感染活動や攻撃活動などが予想される.そのため,感染ホストをネットワークから隔離するなどの対処が必要となる.ファイアウォールが外部との境界にのみ設置された環境において,検知された感染ホストの隔離は,物理的接続の切断やスイッチのフィルタリング設定の変更など,人手による作業が主流であり,作業に時間がかかるため対応が遅れ,被害が拡大しやすい問題点がある.本論文では,我々が開発・運用してきた不正通信検知システムによってボットを検知し,OpenFlowにより自動でボット感染ホストを隔離することで,検知から隔離までの時間を短縮する手法を提案する.