抄録
風力発電において,巻線形誘導発電機は,発電機二次側をインバータ制御することにより回転速度変動時においても発電電力の変動を抑制することが可能である。そこで,本研究では巻線形誘導発電機を用いた風力発電システムの発電電力変動抑制について検討を進めている。風力発電システムは系統末端に設置されることが多く,系統電圧のひずみにより電力品質が悪化する場合がある。このとき電力脈動は系統高調波の振幅と位相に依存する。本稿では,系統電圧に第5次,第7次高調波が発生した場合に,電力脈動を抑制するために振幅と位相を調整した電流ひずみを注入する方式を提案し,実験およびシミュレーションでその効果を示したので報告する。