抄録
2GHz及び13GHz帯超小型人工衛星地球局のRoF(Radio-on-fiber)リンクシステムにおける、光ファイバ中の波長分散によって生じる出力の消失(分散ペナルティ)に関するシミュレーションを行った。 外部強度光変調方式と側波帯数3を仮定すれば、1dBペナルティとなる距離は2、13GHzにおいてそれぞれ約280、7kmと計算された。いずれの結果も1km程度の局内リンクには十分適応できることが分かった。ペナルティの周波数依存性や側波帯数依存性も明らかにした。さらなる伝送の長距離化のためには、最適なチャープパラメータが存在し、その値は負であることをシミュレーションによって示した。