抄録
ZnTeOは酸素に起因する局在準位(EO)とZnTeの伝導帯(EC)間のバンド反交差作用により,低エネルギー(E-)サブバンドと高エネルギー(E+)サブバンドが形成され,計3つの光学遷移過程を創出できることから,中間バンド型太陽電池への応用が期待されている.ZnTeOにCdを添加したZnCdTeO混晶ではCd組成xの増加よりバンドギャップが減少し,太陽光スペクトルに対する整合性が向上する.本研究では,x=0.3付近のZnCdTeO混晶に着目し,MBE法により薄膜成長を行い,その光学特性の評価を行うと共に太陽電池構造を試作し評価した.