主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 平成29年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 70
開催地: 琉球大学
開催日: 2017/09/27 - 2017/09/28
油入変圧器内部に充填された絶縁油中で放電や過熱が起きると、絶縁油が分解され、炭化水素系ガスが発生する。主な分解ガスは水素、アセチレン、メタン、エチレン、一酸化炭素、二酸化炭素などであり、これらが絶縁油中に溶けることで絶縁性能が低下し、変圧器の故障をもたらす。本論文では酸化亜鉛(ZnO)を誘電泳動集積法という方法を電極上に集積したセンサを作製し、水素ガスとアセチレンガスの検出を行った。その結果から変圧器の初期異常を検出するセンサとして応用できる可能性が示唆された。更に、作製したPt 修飾ZnO ナノワイヤガスセンサに白金修飾及び熱処理を施すことによって、アセチレンと水素の選択的検出を試みた。