主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 平成29年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 70
開催地: 琉球大学
開催日: 2017/09/27 - 2017/09/28
部分放電(PD)は高電圧機器の絶縁性能の劣化および破壊を左右する重要な現象である。実際に使用される絶縁材料には複数のボイドの混入が予想され,単一ボイド試料での研究を進めると共に,マルチボイド試料におけるPD特性を明確にすることは重要である。著者らは,エポキシ樹脂に中空ガラスビーズを混入させることで,マルチボイド試料を作製し,PD発生位相角特性の電圧依存性を評価している。その結果,マルチボイド試料ではPD発生位相角が単一ボイド試料と比較して広い範囲を示すことが分かった。この差異について,マルチボイド試料でのPD発生位相角特性は,単一ボイドでのPD発生位相角特性と放電連鎖現象が合成されたものであると考察する。