主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 72
開催地: 九州工業大学
開催日: 2019/09/27 - 2019/09/28
本研究室ではこれまでに,医療・歯科用小型磁石応用を目指しためっき法を用いたFe-Pt磁石膜を報告してきた。成膜直後のFe-Pt膜はfcc構造を有し,700℃程度の高温熱処理を施すことでfct構造に変態し,硬磁気特性が発現する。先行研究で浴内の塩化物イオンが規則化過程に影響を与える可能性が示唆された。Niめっきの分野では,塩化物イオンは膜の電着応力を変化させることが知られている。本研究では, 高温熱処理の前に,300℃程度の低温熱処理過程を設けた二段階熱処理を適用した。低温熱処理により電着応力を低減させ,応力低減が磁気特性に与える影響を検討した。