主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2019年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 72
開催地: 九州工業大学
開催日: 2019/09/27 - 2019/09/28
近年、Wi-Fi通信等で2.4GHz通信波の使用が拡大している。これは機器の絶縁診断にとって電磁ノイズとなり信号検出の妨げとなる。本研究では2.4GHz電波吸収体をアンテナ-信号源間に適用したときの2.4GHz通信波の影響低減に関する検討を行った。その結果、放電信号と比べて2.4GHz通信波が大きく減衰し、S/Nが向上することで通信波に隠れていた放電信号を取得できるようになった。また吸収体の透過減衰特性を測定すると高帯域のみを減衰し、はじめの実験の減衰率との一致を確認した。この結果、吸収体を選択し適用することで高帯域を制限するフィルタとして機能し2.4GHz通信波の影響を低減することから、放電信号の検出特性が改善することを明らかにした。