主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2020年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 73
開催地: オンライン開催(大会本部:九州産業大学)
開催日: 2020/09/26 - 2020/09/27
有機EL素子では機能分離の考えに基づいて多数の有機薄膜層から構成された多層構造素子を利用している。この様な素子に電流を流して発光させると各所の有機層/有機層界面ではMaxwell-Wagner効果によって各有機層の誘電緩和時間の差と界面を横切る電流の積で表すことのできる界面蓄積電荷が形成されることが知られている。本研究では、二層構造の有機EL素子(ITO/alpha-NPD/Alq3/Al)のalpha-NPD/Alq3界面の蓄積電荷挙動について三角波電圧を印加時に流れる変異電流の測定を実施した。測定結果は三角波電圧の周波数や各有機層の膜厚で大きく異なった。この結果について各層を輸送される電荷のトランジットタイムを計算し解析を行った。