電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
2020年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第73回連合大会)講演論文集
セッションID: 03-1P-16
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光電流分布測定を用いた二層有機素子の有機界面エネルギー準位の検討
*貞方 敦雄山本 克奎
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抄録

有機ELや有機太陽電池の素子構造は数100nm程度の有機層が電極間に挿入された積層型素子である。有機ELは電極からの電荷注入、輸送、有機層界面近傍の発光分子で再結合を経て発光する。また、有機太陽電池は光を有機分子が吸収し励起子が生成、電荷分離を起こす有機層界面に辿り着き電荷分離することで発電する。ゆえに、二次元的に広がっている有機界面は性能を決める重要な場所である。そのため、発光や発電で重要な有機界面近傍のエネルギー状態を非破壊で簡便に評価する解析手法が必要である。本発表では、CuPC、Pentacene、NPD、Alq3などの有機分子で構成される二層素子に対しての光電流分布の照射光波長依存性や界面近傍の劣化現象について報告する。

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© 2020 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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