主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
共催: 佐賀大学
会議名: 2021年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 74
開催地: オンライン開催(大会本部:佐賀大学本庄キャンパス)
開催日: 2021/09/24 - 2021/09/25
Spin transfer torque(STT)による強磁性体中の磁化発振は既に実用化されているが、高周波化が実現すれば用途が一段と拡大する事が見込まれている。これらを満たす磁性体として、フェリ磁性体が着目されてきた。本研究ではフェリ磁性体GdX(FeCo)100-Xをモデル物質として用い、反平行な2成分の磁化をもつフェリ磁性体を計算するために修正したマイクロマグネティクスシミュレーションにより、STTを用いた磁化発振を調べた。その結果、角運動量補償点付近において通常の強磁性体より2桁高い周波数500GHz程度の発振を確認した。さらにSTTが符号反転するという特異な現象を発見した。