主催: 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
会議名: 2024年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
回次: 77
開催地: 鹿児島大学
開催日: 2024/09/26 - 2024/09/27
サーボドライブの分野では,トルクリプルの低い表面磁石同期電動機(SPMSM)の利用が多く,低コスト化および信頼性向上の観点から,SPMSMにおける位置センサレス制御の停止・負荷トルク印加時への制御範囲の拡大が求められている。筆者らは,先にSPMSMにも適用できる位置センサレス制御において,あらかじめ磁束成分電流を流すことで,停止時の負荷トルク耐量を向上できることを明らかにしたが,その理由については未検討であった。本稿では,その理由が,負荷トルクによって回転子が回され,あらかじめ流しておいた磁束成分電流がトルク成分電流に変化するためであることを明らかにしたので,これについて報告する。