大日本窯業協會雑誌
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硝子坩堝窯の熔融温度に就て
高橋 三五郎
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1922 年 30 巻 364 号 p. 609-618

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抄録

著者は横口坩堝を用うる、 ヘルマンゼン式爐に付Aは半瓦斯、 Bはモンド瓦斯を用ゐて硝子爐の熔融温度を測定せんとし、 石炭發熱量と硝子吸熱量、 發生瓦斯の成分と發熱量、 發生瓦斯の燃燒に要する空氣量、 理論上發揮すべき燃燒温度、 吸收熱及傳導熱による窯熱の降下、 一ケ年間の氣候の變化、 氣温の變化に伴なふ通風の増減、 濕潤燃料に基く窯熱の降下、 實測窯熱、 坩堝の龜裂と壽命等に關する實驗又は計算をなし最高温度をA窯平均一四九九-一九四五度、 B窯一四九二-一五四二度なりと測定し、 龜裂坩堝の%は冬季大夏季小にて、 坩堝の壽命は反對に冬季小、 夏季大なりとし、 窯熱を高度に保つには必ずしも燃料を多額に消費せずとも他に種々の注意を要する點ありとて其の要領を指示せり

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© The Ceramic Society of Japan
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