大日本窯業協會雑誌
Online ISSN : 1884-2119
Print ISSN : 0366-9998
ISSN-L : 0366-9998
マグネシア耐火物の彈性率に就て (第11報)
燒成温度が熱撃衝に對する抵抗に及ぼす影響
近藤 清治吉田 博
著者情報
ジャーナル フリー

1938 年 46 巻 552 号 p. 642-644

詳細
抄録
1種のマグネシア・クリンカーを用ゐて2種の粒度の試驗片を作り, 之をSK12-28に燒成し燒成收縮氣孔率見掛比重嵩比重等の物理性を測定した後, 第10報所載の直接法で剥裂傾向を測定し並にM/Eの値を比較した。
(1) 直接法で測定した剥裂傾向は燒成温度SK14-16を最低とし夫れ以上の温度では熔固の爲に急増した。
(2) 溶固に伴ふ剥裂傾向の増加は粗粒の多いものは緩漫で, 微粉の多い試驗片は急激であつた。
(3) マグネシア耐火物は適當に燒成されたものでも, 使用中に鑛滓其他の作用で熔固して剥裂傾向を増すかも知れない。
(4) 間接法で計算した耐熱性は燒成温度が昇るほど増す。
著者関連情報
© The Ceramic Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top