1947 年 55 巻 629 号 p. 126-129
(1) TiO2 100%よりZnO 100%に到る各種調合試料につき交流による油中絶縁破壞試驗を行つた。
(2) ZnO調合比66.7モル%迄はその測定値は大差なくZnO 70モル%以上になると急激に絶縁破壞電壓は低下し, 90モル%以上は電壓を印加し得なかつた。
(3) 試料の厚さと絶縁破壞電壓との關係はBaur等の實驗式に合致し, 結局絶縁破壞電壓は誘電體の厚さの2/3乘に比例する事を確めた。
(4) 試料の表裏により破壞孔の大さは異つてゐた。この表裏の孔の大さの比と, ZnO添加量との關係を測定したる所, L. Le'vyの唱へた5種類の化合物の内, 4種類迄が極大點に位置することを認めた。