窯業協會誌
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加圧焼結助剤として添加したMgOとSi3N4との反応
猪股 吉三長谷川 安利松山 辰夫
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1977 年 85 巻 977 号 p. 35-37

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抄録

実験室で合成したSi3N4粉末を用いて, これとMgOとの反応およびMgO-SiO2-Si3N4-Mg3N2四成分系の相平衡関係を1750℃で調べた. Si3N4の加圧焼結助剤として添加する少量のMgOはこの温度で次のように反応する. Si3N4+4MgO→Mg2SiO4+2MgSiN2 この反応によって生ずる複合窒化物MgSiN2は, 反応系へのSiO2の添加で消滅する. 四成分系の相平衡関係については, この温度で安定な化合物としてMgO, Mg2SiO4 Si2N2O, Si3N4ならびにMgSiN2を挙げて論じた.

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© The Ceramic Society of Japan
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