窯業協會誌
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空気中におけるSrZrO3-LaFeO3-SrFeO3-δ系ペロブスカイ型固溶体の相関係と電気伝導度
笹本 忠水崎 純一郎吉村 昌弘W. R. CANNONH. K. BOWEN
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1982 年 90 巻 1037 号 p. 32-38

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抄録

MHD発電用高温電極材料の開発研究の一環として, スーパー・ウォール型高温電極 (T>1700℃) の候補材料の一つであるSrZrO3-LaFeO3-SrFeO3-δ 3成分系化合物の相関係の決定と電気伝導度の測定を行った. 試料として, 共沈法で調製した混合物を所定温度で焼成したものを用い, X線回折法による存在相の同定とレーザー溶融法による固相・液相線の決定によって上記3成分系のおおよその相関係図を作成した. 一方, 直流4端子法によって空気中, 1500℃までの高温電気伝導度を測定した.
これらの結果から見出された最適組成は, 高融点 (>2300℃), 高電導度 (0.1-0.2ohm-1・cm-1) をもち, しかも1300℃以上で単一ペロブスカイト固溶相を形成する75%SrZrO3-25%La0.75Sr0.25FeO3であった.

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© The Ceramic Society of Japan
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