ガラスの焼結は粘性流動が主体と言われているが, その焼結の度合いを表す尺度が明確でなく, 何度の温度で何時間焼結するというように一定の保持温度と時間とで表しているのが通常である.
アレニウスの式を用いれば粘性の温度による変化を表すことができるが, この変化に対する活性化エネルギーは一定ではなく温度によって変化するためそのまま使用することはできない.
著者らはこの活性化エネルギーの温度変化を直線で近似しこれを用いれば温度の変化する場合の焼結の程度を定量的に表すことができることを明らかにした.
本論文は焼結式の誘導と実際の応用例について述べたものである.