窯業協會誌
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Ti(OC2H5)4の加水分解による単分散チタニア微粒子の合成
池本 正植松 敬三水谷 惟恭加藤 誠軌
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1985 年 93 巻 1077 号 p. 261-266

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抄録

Ti(OC2H5)4の加水分解による単分散チタニア微粒子の合成に及ぼす諸因子の影響について検討した.
Ti(OC2H5)4のアルコール溶液が中性で濃度はそれぞれ, Ti(OC2H5)4が0.1mol/l, H2Oが0.3mol/lのときにだけサブミクロンの単分散チタニア微粒子が得られること, 粒子は室温では加水分解後約10分で0.7μmに成長すること, 非晶質の水和物であること, 及びpH≅11のアンモニア水中で超音波分散させるのが, 粒子の凝結を防ぐのに効果的であることなどを見いだした. 更に, アルコキシドの加水分解によるチタニア微粒子の核生成と粒成長について考察した.

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© The Ceramic Society of Japan
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