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酸化物触媒によるエタノールの脱水・脱水素反応機構の計算化学的検討
篠原 祐治中島 剛鈴木 哲三島 彰司石川 英明
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1998 年 4 巻 3 号 p. 89-100

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抄録

SiO2、TiO2、ZnO、MnO、MgOおよびCdOの6種類の酸化物上でのエタノールの脱水・脱水素反応機構をDV-Xα法により検討した。表面エトキシドを経由する機構およびEuckenらが提唱する表面金属原子および酸素原子とエタノールとが相互作用する機構の遷移状態モデルの計算を行った。
その結果、表面エトキシドを経由する反応機構は、実際の実験結果に照らして、Euckenらが提唱する反応機構より合理的であることが判明した。また、塩基点による表面エトキシドからのβ水素の引抜きが脱水反応の律速段階であり、その難易が触媒の脱水・脱水素反応選択性を決める要因のひとつであると推定した。

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© Society of Computer Chemistry, Japan
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