ジオシンセティックス論文集
Online ISSN : 1883-146X
Print ISSN : 1344-6193
ISSN-L : 1344-6193
論文
ジオグリッドを用いたアスファルト舗装の地震対策型段差抑制工法に関する現場実験
辻 慎一朗竜田 尚希石垣 勉太田 秀樹
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 27 巻 p. 89-92

詳細
抄録
アスファルト舗装の地震対策型段差抑制工法は,粒状材料(粒度調整砕石)による粒状層に,ジオグリッドを層状に敷設して,拘束部材で拘束した構造であり,路床の上部に設置される.地震対策型段差抑制工法に対して,大規模地震動の発生時に,構造物と土工部との不同沈下によって路面に生じる段差を抑制する効果を確認するための実物大現場実験を行った.その結果,構造物と土工部の間に不同沈下が生じたとしても,車両の走行性が確保できる程度に,路面に発生する段差の発生を抑制できることを確認した.本論文では,地震対策型段差抑制工法の構造と,現場実験で確認されたアスファルト舗装の段差抑制効果とそのメカニズムについて報告する.
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top