ジオシンセティックス論文集
Online ISSN : 1883-146X
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ISSN-L : 1344-6193
論文
ジオセルと断熱材を用いた切土凍上抑制工法の原位置試験
橋詰 豊小山 直輝濱中 寿夫石井 大悟金子 賢治野田 英彦
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2015 年 30 巻 p. 163-170

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抄録
北東方に位置する八戸地域は冬期間の気温が低く,降水量も少ない気候である.一方高館ロームと呼ばれる火山灰質粘性土が広く厚く堆積しており,凍上作用を受けやすい地域特有土である.切土斜面において積極的な凍上対策工を施されない場合が多く,近年そのような現地土での凍上の問題が多発し維持管理上の地域的課題となっている.本研究では7種の対策工を検討し,原位置試験を行った.また,試験記録より現地盤の熱伝導率を算出し,解析により断熱層の厚さを誘導し,原位置試験結果との整合性を確認した.その結果,断熱材厚さの算出方法と,断熱材を用いない対策工法の可能性を確認できた.
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